「ほんと、優しくてかっこいいよね…。」


「……なんで両想いなのに付き合ってないのかが不思議だよ…。」


溜め息混じりに言うと、呆れたように呟く舞。


「だって、“返事は文化祭に"って言われたんだもん…。」

私だって、告白された当日は無理だったけど、

ずっと“私も好き"って言いたかった。

でも……


「相川くん、返事…聞きたくなさそうだった…。」


ボソッと呟いた言葉に、舞が驚いて振り返る。

「どういうこと?」

「1回だけ…放課後、残った時に告白の返事のことを言ったら……」