強い口調で言ってみたものの、すでに顔が熱い。


恥ずかしい……。


手で顔をおさえて俯くと、

舞はそんな私を見て、満足そうに笑っている。


「相川くん、頑張るよね~。毎日、時間さえあれば絶対渚の所に行ってるし?」


…たしかにそう。


告白されてから、
相川くんは会議や先生、先輩からの呼び出しの間の微かな時間にも私の所に来て、必ず喋るようになった。


「作業はどう?」とか、「藤崎さん、疲れてない?」とか。


自分だって疲れてるはずなのに、そうやって明るく笑ってくれる相川くんを見ると、

自然と疲れも吹き飛んだ。