「…あ
そうだ…」
「え??!もしかして…
わすれてた?!」
わたしは、すこし苦笑いをした
「べっべつに、わすれてなんかねーしっ」
俊は、少しムキになり…
頬がピンクに染まる
「ププっ」
結花は吹き出した
「わらうなよ〜」
「あ〜ゴメンゴメン」
わたしは大笑いをした
「あ、約束はな……」
俊は、すこし赤くなりながら呟く
俊は、首にかけていた
ーー結花がさっき貰ったのと
よく似たーー
ネックレスの飾りを指差した。
「ぼくのと、ゆかちゃんのりんごは、みてのとおりつながるんだ。」
「ほへ〜!」
「え?!しらなかったの?!」
「うん!!」
わたしは、満面の笑みでそういった
「………っ//
で、これをおたがいもっていれば、
ぼくらはいつまでもこのネックレスみたいに
つながっていられるようなきがするんだ。
だから、このネックレスを、ぼくらがまた、あえるひまで
もっていてほしいんだ。」
「うん!わかった!
じゃあ、そのときは、このネックレスがめじるしだね!」
「うん!
そうだね」
俊は、微笑んで言った。
俊が、結花の目線のところまで小指を出してきた。
「?」
それをみて、結花が首をかしげていると…
「ゆびきりげんまん…」
それを聞いて、結花はああっという顔になる
「あいっ…」
結花が小指を出した瞬間、俊は、いつもの様にイタズラっぽい無邪気な笑みを浮かべる。
俊の笑顔には、結花はいつもドキッとしてしまう。
もちろん、さっきの笑顔にもドキッとしてしまった。
結花はどんどん顔が赤くなっていくのを感じ、あわてて俊から顔を背ける
「ゆかちゃん、かおまっかだよ?
だいじょうぶ??」
俊は、ゆかの顔を斜めした側から上目遣いを無意識でしながら覗き込む
「なっだいじょうぶだしっ!
あかくないもんっ
どっどこが赤いんだか…//」
結花は、その俊の瞳を見て、胸がキュンとする。が…結花はそれが何かわからず、少しくびをかしげ目をそらす。
「いやいやいや
どこからどうみても、あかいでしょ」
「あかくないもん
あ…あついだけだもんっ!
てっていうか、そんなにみないでよぉ…」
結花はさっきより少し顔を赤らめた
「はいはい」
俊は、それをみて、少し面白そうに、そして、寂びしそうに…無邪気な笑顔でいった…ーーー。
そして…翌日、俊は名前も知らない街に飛びたった。
サヨナラは言わない
だって…またいつか会えるもんね…
「また、どこかであおうね…
しゅん…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして…7年後の今日、
わたしは、中学校に入学する。
俊とは、
7歳のときに別れてから、1度もあっていない
どこに行ったのかも知らなかったから
ずっと、会えないものだと思っていた…………
「よぉ〜し!
今日から、中学生!頑張るぞっ」
結花は、大好きな歌手の歌を歌いながら着替えはじめた。
「やっぱり、清華宮中の制服可愛い〜♪♪♪」
ピンクのチェック柄のついたリボンに、赤色のチェック柄のついたスカート(スカートは全8色あり、その中から選べるというものだ。)ブレザー左胸には、可愛らしいドクロのブローチがついている(これも、全8種類ある)
結花は、この制服が気に入って清華宮中に受験した
「清華宮中は、お金持ちの中学だからなんか緊張するなぁ…」
結花もお金持ちのなかにはいるのだろうが、家にはそんなにお金はない。
実は、結花の父は大企業の社長さんだが、
優しすぎて、いろんな一般人やホームレスなどなどの人々のために
お給料のほとんどのお金を使ってしまい、
家には一般家庭と同じくらいのお給料しか持って帰らないのだ。
父のやっている事は、いい事だとは思うのだが
しかし、結花のうちは5人兄弟、
つまり、両親合わせて7人という大家族。
そのため、結花はいつも家のことをもっと考えて欲しいと怒り気味で訴えているのだが、
父はいまだに家に持って帰るお金の量を増やそうとはしない。
増やそうとはしなかったが、
清華宮中の授業費とかその他もろもろは払うと言っている。
結花としては、
自分とために使ってもらうのではなく、
家の食費とかで使ってもらいたいというのがホンネだ
「優しいのはいいけど、ホントにもっと考えて欲しいよなぁ…」
最近この言葉を毎日のように
言っている気がするのは気のせいか?
などと思っているうちに、リビングから母がわたしの部屋に上がってきた。
「いつまで着替えてるの
朝ごはんできたから、早くおりてきなさい?」
「あ、今終わったトコ!
すぐ行くから、まってて〜」