二人で並んで来た先は、海。 「夕方の、海だ………」 「ん。」 もう夏だから、人もいっぱいいる。 騒いでるんじゃなくて。 ほとんど、カップルばっかりだ。 あたしたちは、メットを脱いで、バイクから降りた。 「……夕方の海って初めてだ、あたし。」 「綺麗だろ?」 何、その自慢げさ。 「……玲の地元、なんでしょ?」 前に、家は海の近くだって言ってた。 この辺で、海って言ったらここしかないでしょ。 「……そうだ…」 なのになんで、眉をひそめるの?