奈々は彼の元にたどり着いて、楽しそうにしゃべっている


あたしは突然の出来事に口をぽかーん


そんなマヌケっ面なあたしを奈々は遠くから手招きした

呼ばれるがまましぶしぶあたしは歩き出した



着くなり奈々は彼を紹介

「同じクラスの川島拓人君☆」


「どーもー。てか久しぶりぃー。」

思わずあたしから挨拶しちゃう


一瞬ピタっと動きが止まった

すると目をぎょっと開いて

「・・・・・・・・・え!?ゆ、祐実ぃ!?」

驚きも交えつつ、確認するようにちょっと疑問符

(まあ、そりゃそうなるでしょーな。)



「ちょっ、ちょっと!!2人知り合いなのぉ!?」

奈々はあたしと拓人を交互に見ながらあたふたしてる


それに冷静に答えるあたし

「中学が同じだったの。」

「へぇー・・・・・・・そうだったんだ!!てかすっごい偶然だね!!」


「俺も・・・・・・・・・・まさかこんなとこで会えるなんて思わなかった。」

「あたしもだよ。まさか高校も一緒だとはね・・・・・・。」

「またよろしくな!」

「うん!!」


「っと!俺、ダチ見つけたから行くな!!じゃ、学校で!!」

そう言って足早に去っていった



それから前にいた友達らしき人をひじでこずいて、ふざけあっていた




そんな拓人を遠くに見ながら奈々は言った

「どーゆー関係??」


「え?あ、ただの友達ってか同中だっただけだよ?」

「本当に!?」

「うん。」

「なら良かった♪」



(ふぅ・・・・・・・・・めんどうなことにならなきゃいいけど。)