誰が引っ張ったなんて見なくてもわかった



「……恭哉…」


「どこ行くんだよ?」


冷たい目であたしを見てくる

冷たいというか…
どこか寂しげ?



ドキ………


「あんたには関係ない
離してっ!」


思わず恭哉の手を振り払った



そして、3階の空き教室まで走った