俺は扉を開けた 「リオン」 俺の声にその人が振り向く 「或都?」 「はい」 「なんでここに?」 「なんとなく…リオンがいるような気がして」 「ふふっ、そっか」 リオンはフワッと笑った リオンの笑顔は 浬音だった時と何も変わらない 「リオン。話、いいですか?」 「うん」 リオンは少し首を傾げた