誰かが走ってくる音が


俺の耳に入った



「敵か‥?」



俺は少し身構えながら


音がする方をみた



すると‥


「玖音さん!!」


と言う声と共に


或都が現れた



「‥或都」


「よかった!!無事だったんですねっ」



或都は


息を切らしながら


俺に言った



「あぁ」


「あ‥もしかして……そいつ、龍ですか?」


「あぁ。なかなか強い奴だった」


「でしょうね……龍は戦う為だけに、生まれてきたようなやつですから‥」


「或都。泰斗と呼べ」


「なぜですか?」