「えっ」


「黒猫のメンバーだけが持ってるピアスだ。最初は俺と浬音、幹部しか持ってなかったが」


「なんで…僕に?」


「理由などない。ただ‥渡したくなったから」



リオンはピアスを見つめたまま


フワッと笑った



「大切にします。僕は浬音さんみたいに強くないけど……僕も全力で玖音さんを守ります」


「お前は守られてろ」


「嫌です。僕も守られるだけの人間にはなりたくありません」



リオンは微笑む


俺はリオンの頭を


ガシガシと撫でた



‥守ってみせる


どんなことがあっても