「ずっと覚えていてほしい……僕のことを、考えてほしい‥忘れないでほしい…………僕は玖音が大好きだから…玖音の中から消えたくない」



…あぁ、これが浬音さんの本心



「僕はリオンの幸せを願うよ」


「え‥」



今…浬音さんが……


僕のこと『リオン』って‥



「リオン。君には僕がいる。迷うことがあったなら僕を探して‥」


「浬音さん?」



浬音さんの身体が白く輝きだした



「もう行かなきゃ……リオン、君は君だよ。自分を忘れないで」


「待って…待ってくださいっ!!」


「玖音を…お願い……」




パアァァァァッ…と


目の前が真っ白になった