翌朝。
いつも通りに学校へ向かった。
普通に友達と過ごす。
周りに嫉妬する。
それをばれないように隠す。
そっと眉をひそめたりしたくなることがあるが、
それすらも隠し、
明るい道化師の仮面を被り、いつも通りの日常を送ろうとしていた。
…が、しかし。
「…何?」
「また作り笑いしとるな~って思ってさ。」
こいつの突っ込みにより、動揺していた。
昨日の優斗の様子がああだったから、こっちは凄く心配していたというのに、
当の本人は物凄く暢気だった。
まぁ…この暢気な優斗だって、仮面を被っているのだろうけど。
「そっちも被ってるでしょ?」
「…まぁ、そやけど。お前ほどやないで。…仮面被ったお前キモい。」
あー、確かに~。あたしってきも……っておい!
「キモいとか言うな。つかキモいやつにキモいって言ってどうする。」
そうあたしが言った途端に彼は腹を抱えて肩を震わせ出した。
あのね、優斗くん。
涙目になるほど面白いこと言ったか?あたし。
しかも毒舌になってるし。