タッタッタ・・・・
「ふぅ・・・・疲れた・・・。
こんにちわ。碧おばちゃん。」
お墓の前に腰を下ろす。
「久しぶりだね。
海の風はいつも気持ち良いね・・・・」
ココは海が見える高台。
“碧おばちゃん”のお墓の前。
あたしが生まれる前に死んじゃったらしいけどあたしがすごく碧おばちゃんに似てるんだって、お母さんもお父さんも言ってた。
写真も見せてもらったけど、あんまり似てないって思う。
だってあたしはあんなに可愛くないもん。
「おばちゃん!!あたしに弟ができるの!!“啓太”って言うんだよ。」
語りかける。
ただそれだけでも心が安らぐ・・・。