「…で、レモンとライムには何の用だったんだよ。」
男が訊くと、女性は躊躇いがちに言った。
「ティアーズ ブルーなんだけど、な〜んか足りないのよねぇ…。
だから、レモンとライムに色々 持って来てって頼んだの。」
「ふぅん…。
あ、四葉のクローバー、まだだろ?」
男が訊くと、女性は「まだよ。」と言った。
それを聞いた男は葵衣の方へ振り返り、ニッコリ笑って言った。
「四葉のクローバー探しに行こうぜ!」
「…は?」
理解出来ない葵衣をよそに、男は思い出したように言う。
「あ、そだ。
美春、コイツに服 見立ててやって。…幸せの青の。」
美春という女性は男を少しの間 見た後、フッと笑って言った。
「了解っ!」