月穂はキラキラしたペンダントを片手に一つずつ握っている。
「ねぇ、これ似合うかな?」
右手に握っていたペンダントを胸の位置へ上げて、心配そうに呟く月穂。
似合ってるに
決まってんだろ!
でも……………
「…まぁ別にいいんじゃね?」
やっぱり月穂の前だと
素っ気なくなってしまう。
いつからだっけ?
思ってることを素直に言葉にできなくなったのは…………
何をしようが
月穂は可愛いって…
「んーどうしよー!!!」
困ったように笑いながら
頭を抱えている。
「それ欲しいの?」
「うん。キラキラしたペンダントが欲しいって、綴未が言ってたの。」
は?綴未?…何で?
「…月穂のじゃねぇの?」
「あたしも欲しいけど…
そんなにお金無いもん!
…綴未、来週誕生日だから買ってあげようと思って♪」
なんか虚しい気持ちで
いっぱいだよ(笑)
「あぁ…なるほど。」
勘違いもいいとこだ。
それにしても、綴未…
本当にいい姉をもったな…
今時こんな心優しい姉ちゃんいるか?