「…星磨???」
家を出てすぐ声をかけられた。
「えっ!?…月穂?」
声がしたほうを見ると
隣の家の庭から
月穂が手を振っていた。
確か月穂の家に迎えに行く約束だったはずなのに…
少し疑問に思いながら
月穂のもとへ向かうと
「…えへへ…もうそろそろ星磨来るかなぁって思って待ってたの♪」
と少し照れたように
ニコっと笑った。
だーかーらーー!!!
素直すぎんだよ!!!
マジでヤバいから…
「何?…そんなに俺に会いたかったの?」
本当は嬉しくて仕方ないくせにS心全開で言った。
「…え?そんなんじゃないよー」
ってあからさまに
否定すんなよ…
月穂自身にとっちゃ悪気は全くないだろうが、
少し…いや、かなり傷つくわ…