「ところでさぁ、お前どこで告んの?」
______昼休み。
目の前の光樹が、興味深々な感じで聞いてきた。
場所・・・?
「いや、決めてねぇ。
んなこと、流れで言うもんじゃねーの?」
「は!?それはダメだろ!
ムードっつうもんがあんだろ。」
何故、コイツが俺より張り切っているんだよ!
「ムードねぇ・・・俺にはよく分かんねぇや。」
「だろうなぁ。でも姫が心に残るような雰囲気?
・・・・俺にもわかんねぇけど。
少しは考えたほうがいいんじゃね?」
確かにそうかも。
この気持ちは月穂に真剣に聞いてもらいたいしな。
「あぁ。・・・お前何かいいアイデアない?」
俺、第一告白したことねぇし・・・
「こうゆーことは・・・アイツらに相談するのが無難だと思うけど。」
「アイツら・・・?
・・・あぁ、あのバカップルか笑。」
光樹はニヤニヤしながら頷いた。
確かにあの二人なら分かってくれそうだ。
「そうだな。部活終わりに話してみるわ!」