あぁ・・・

あの時か。



「本当は爽香ちゃん・・・
刺されたんでしょう?」



「刺されてないよ・・・
ちゃんと爽也が守って・・・」



「爽香ちゃん・・・
本当は塞いでるんでしょう?
もう大丈夫だよ・・・沙織さんは精神科からまだ、出れてないんでしょう?」



あの人の精神状態から見て


一生精神科に閉じ込められたままだろう。



「沙織さん・・・ね。」



「刺されたの・・・腹部だよね。
どうして・・・読者さままでも嘘をつくの?」







「だって・・・
私も・・・
沙織さんを刺したもん・・・」