「千登勢の家とは昔から・・・
先祖からって言ってもいいのかな?
仲をよくしていただいてるの」



「していただいてる?」



「うん。
地位とかも、あっちの家の方が上だから」



絽巴は複雑な顔して話す



「じゃ・・・婚約者てきな?」


「ううん。
ちゃんと千登勢には千登勢の人が
私には私の人がいるの」



・・・。


好きなんだね。


千登勢くんが。



「爽也先輩のこと本当にいいの?」



「えっ!?」



「私も・・・
沙織さんの時、見てた一人だからね」