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「退院してどう?
調子のほうは」



「問題ありません。
しかし、一年眠っていただけで
浦島太郎の気分です」



「そうね。
あなたの場合。
中学生から高校生だものね・・・
勉強はどう?」



「あぁ。先生から簡単に説明して貰いました」



丁寧にね。



「それで?」



「問題ありません。
もともと勉強は得意としていたんで」



本当に勉強で困ったなんて思わなかった。


基礎のプリントで説明を転入前日に受けて


それで簡単に私は理解し


今日の授業でバッチリ理解した。



「馬鹿な人には腹立つ才能ね」



「ヨク言われます」



「もう来なくて大丈夫だと思うけど
何かあったら来るのよ?」



「はい・・・
ありがとうございました。」


私はお辞儀をして


診察室から出た。