刺したなんて大げさすぎるかもしれない。


でも私は


沙織さんが落とした、自分の血がついた包丁を


沙織さんに向け



声をあげた、



それに答えるように沙織さんは


包丁に一直線に走ってきて



もうすぐで、沙織さんを殺していた。


その直前で爽也が止めに入った。


「てめぇ。誰に向って刃物を向けてんだ?」


「爽也が私よりも愛している
・・・爽香。
この女が死ねば・・・
私を見てくれるんでしょ?」



この時私は

かなりの出血をしていたんだと思う。



「俺の本当に好きな
爽香に刃物を向けたんだ。
もうお前を嘘でも好きになれない」



前にも話したが


私はもう一度


爽也に惚れた。



そして・・・


意識を手放した。