「心愛もこっちおいでよ」


すだちが1人で寂しそうにしてる私を誘ってくれた。


良い友達……。


でも……。


私はまだ廊下にいる。


ドアから顔だけ出して仲良し3人組を羨望の眼差しで眺めていた。


教室の敷居をまたげない。


つくづく自分は不器用だと実感。


そこには、勇気がなくて躊躇してる自分がいた。


碧様がいたら緊張する。


緊張して話せない。


何、喋ったらいいのー?


どうしたらいい?




「ほらほら、こっちこっち」


たまきに腕を引っ張られて教室の中にやっと私は入れた。


たまきに感謝!!



「この子、梨田心愛。私の学校のクラスメイトで友達なんだ」


すだちが私を碧様に紹介してくれた。


すだち、ありがとー!


紹介してくれてうれしーっ!