でも、相手くらい聞いてよ~


「誰か知りたくないの? この予備校にいるよ。クラス知らないけど」


肉うどんの肉を噛みながら、たまきがすだちの顔をじっと見る。


すだちはノーリアクション。


そんなの関係ねぇ!
……みたいな……。


「聞いてよ、碧様のこと~」


痺れを切らして、私は口を開いた。


すると、すだちがぎょっとした。


おっ!


なんだろう、この反応は?



「碧? もしかして涼宮碧? 昨日、大活躍だった……」


すだちのその言葉に、私とたまきは顔を見合わせる。


すだちは、知ってる!


碧様を知ってる!


あの番組、見てたの?


それとも……。