それでも慶太くんは優しく頷いてくれた。



「…歌う事をあたしに教えてくれてありがとう。すっごく楽しい!! でも、何であたしを誘ってくれたの?」

「…………それは…最初から沙結ちゃんが好き………だったから…」



………嬉しくて嬉しくて…―



あたしはわざと聞こえてないふりをして慶太くんを困らせた。