「ここで、本当にお別れです」
「そんな…!!」
あたしは案内人…じゃなくて、神様のもとに駆け寄った。
「正体を打ち明けてはいけない決まりなんです」
「……嫌っ…!! 本当に会えないの!?」
「…はい。ですが、忘れないで下さい」
そっとあたしの手を握り、ゆっくり、噛み締めるように言う。
「私は、あなたを見守っています」
神様が優しく微笑んだその時、すぅっと神様の姿が消え始めた。
「嫌!! またあたしの前に現れてよぉっ…!!」
神様は泣きながら喚くあたしを困ったように見つめる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…