「ここで、本当にお別れです」

「そんな…!!」



あたしは案内人…じゃなくて、神様のもとに駆け寄った。



「正体を打ち明けてはいけない決まりなんです」

「……嫌っ…!! 本当に会えないの!?」

「…はい。ですが、忘れないで下さい」



そっとあたしの手を握り、ゆっくり、噛み締めるように言う。



「私は、あなたを見守っています」



神様が優しく微笑んだその時、すぅっと神様の姿が消え始めた。



「嫌!! またあたしの前に現れてよぉっ…!!」



神様は泣きながら喚くあたしを困ったように見つめる。