「だから、未来が見える。もちろん、過去も」



そう言った時に見えた寂しげな横顔。



ドキン、とあたしの胸が鳴る。



「…この事を打ち明けたのは初めてです。ここまで私の気持ちを揺さぶったのはあなただけだ」



意味ありげな言葉にあたしは動けなくなった。



今………



この人は何を思っているのだろう?



「あなたがこれからどうなるのかを頭でではなく、この目で最後まで見届けたかったのですが… 困りました」

「え……?」