ラップに包まれた、こんがり焼けた美味しそうなハンバーグ。 これだけのことが、どれだけ嬉しかっただろう? 思わず、涙腺が緩んで涙が出そうだった。 「あり……がとー。」 「心さん……そんな潤んだ目しないで。味は、保証しないし。」 「美味しいよ。」 絶対に、美味しい。 進君が、私のために作ってくれたものだから。