それから程なくして、学校中に噂は広がった。


友達も離れていった。
誰も近づいてこなかった。




―――それからは、勉強だけを生き甲斐にした。


県内一の進学校に学費免除の特待生扱いで進学し、その後も必死に勉強し、大学に進学した。


勉強して得た知識は自分を裏切らなかった。


だから、私は勉強に打ち込むことができた。




―――肉親にすら裏切られた私は、誰も信じられなくなっていた。
…信じられるのは知識とお金、それだけだと知ってしまったから。