「どっちで話す?」




「…大地の部屋がいい」




「了解…」




あたしたちはマンションの着くと、大地の部屋に向かった。




「ほら」




「ありがとう」




大地はあたしのお気に入りのリンゴジュースを持ってくると

あたしの隣に座った。




「…話していいか?」




「…うん」




テレビは付けていなくてあたしたちの話しを遮るものはない。



「俺…ずっと麻実が好きだった」




「…」




「麻実が誰よりも好きだった。だからあの日…インターハイに行けるって決まった日に告白した」




「…」




あの日…大地がインターハイを決めた日にあたしたちは恋人になった。



「恋人になれた日…すっげー嬉しかったのを…覚えてる」




あたしもだよ…。


きっとあの日が人生で1番の笑顔で笑ったと自信持って言える。




「麻実の彼氏として…そして、いつかは夫として一生麻実の隣にいれると思ってた…」




あたしもだよ…。


あたしも一生、大地の隣にいれると信じてた。