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「麻実っ」
「大地、どうしたの?」
「…決まった」
「何が決まったの?」
「俺、インターハイに行ける!」
「えっ!本当!?」
「おぅ!団体も個人も優勝した」
「すごいよ!大地すごいね!」
大地は剣道部の主将だった。
「なぁ、麻実」
「何?」
「俺ずっと前から決めてたんだ。インターハイに行けることになったら…」
大地の真剣な顔を見てドキドキする…。
「麻実に告白するって決めてたんだ」
「え…」
「俺、小学生の時からお前のこと好きだった」
「…嘘」
大地があたしのことを好きなんて…。
「ずっとずっと好きだった」
「大地…」
「俺と付き合って?」
「…うん。あたしも大地がずっと前から好きだった」
大地と両思いだったなんて…。
嬉しすぎて涙が溢れた。
「やば…お前可愛すぎ…」
大地はあたしを強く抱きしめた。
「大地…恥ずかしいよ」
「俺は恥ずかしくないからいーよ」
「なにそれっ」
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