「ほら、テレビ観るぞ」 「…うん」 結局あたしは、太陽が光が昇るまで詰まらないテレビショッピングをただぼんやりと眺めていた。 大地の腕の中で…。 「大地…?」 ふと振り返って後ろから抱きしめてくれる大地の顔を見れば、 大地は寝ていた…。 やっぱり眠たかったんだ…。 「ありがとう…大地」 あたしは大地の腕の中で目を閉じた。 もうあんな夢なんて見ない。 大地の腕の中なら大丈夫…。