「麻実がこんな事になるんなら、あの時ちゃんと大切にしていれば良かったのに…俺は馬鹿だ」 悔しそうにあたしを見て大地がそんなことを言ってるなんて 安心して大地の腕の中で眠っているあたしは知らなかった。 「あの時ちゃんと あの時ちゃんとお前を大切にしていれば…」 大地があたしを大切なモノを見るような目で見ていたなんて… 「お前は泣かずに、ずっと俺の傍にいたのに…」 あたしは知らなかった。