「大地…?」
「そうだけどなんだよ」
「大地だったんだ…」
「俺だけど?」
心配して損した。
「大地あんたね!チャイムか一声掛けなさいよ!」
怒鳴りながら怒っても大地には効かないと知ってるのに、つい怒ってしまう。
「今度から気をつける」
そう言うくせに今度からがないのは知っているから
もう諦めている。
「そういえば大地…あんたなんで来てんのよ…今日は1人で考えるって言ったじゃん」
「言ったな」
「じゃあ、来ないでよ…」
1人で考えたかったのに…。
「お前の言うことを俺がきいたことがあるか?」
「…ない」
「分かってんじゃん」
「…」
「ほら、よれよ」
あたしをベッドの端によらすと大地はベッドの中に入った。
大地の香水の匂いが一瞬にベッドの中に広がった。