「なんでそんなことに…」




「多分、私の旦那の妹の仕業だ。元々結婚には、その妹だけが猛反対をしていた。結婚当日、私が連行されている時アイツだけが1人笑っていたからな」








その妹ありえないだろ。


そのせいで、薫子さんは50年も1人でこんな誰も来ないような地下にいたなんて。

許せないと思った。








「…会ってみたらどうでしょう?」



「は?」



「50年たった今でもその人は生きている可能性はあります。探して会ってみたらどうでしょう?少しはスッキリするかもしれません」










僕の言葉に唖然としていた薫子さんは苦笑いをしながら『そうだな』と言ってくれた。