「送ってくれてありがとう♪」

「いいっていって!!」

5分間くらいだったけど

たくさん話した

海斗くんには高2のお姉ちゃんがいるんだって


「ぢゃあ、またね★」


あたしが玄関を開けようとしたときだった


「ちょ、まって」

「え?」

海斗くんの手がしっかりとあたしの腕を握っていた

海斗くんに握られた腕から熱を感じる



「あ、あのさ、花火大会・・・一緒に行かね?」

「花火大会?」

「うん。俺の周りさ、みんな彼女持ちで行くやつ居なかったんだ。
一緒に行かない?」


花火大会かあ―

あたしはこっちに引っ越してきてはじめての夏だから

何があるとかは全然知らない


どうせ沙羅も奈々も彼氏と行くよね?


「いいよ♪楽しみにしとくね!!!いつあるの?」

「たしか。。。8月6日だったかな?」

「わかった!!ぢゃあ詳しいことはメールで♪」

あたしは携帯を取り出して海斗くんに見せた

「おう!!ぢゃあまたな」

「うん♪ばいばい」


そういって海斗くんは帰っていった