確かに入学したばっかりの頃は

奏太のことが好きだった

確かに奈々が告白するとき

少しだけ胸が苦しかった



この気持ちを沙羅に伝えればいいのかな?

「紗菜?話して?」

沙羅は心配そうにあたしの顔を覗き込んできた

コクン――

あたしは話し始めた

今までの全部の気持ちを


沙羅は真剣に聞いてくれた

「紗菜、沙羅と奈々は紗菜の親友だよ?小学生のころはずっと2人で居たけど紗菜が居たほうが100倍楽しいんだから!!
紗菜って自分から気持ち話したりしないからあたしも奈々も心配してたの。
紗菜の気持ち知れてよかった♪
これからはちゃんと話すんだよ!!」

「うん。ありがとう沙羅!!」

あたしは沙羅に話を聞いてもらってすっきりした

「ところでほんとに好きな人いないの―??嘘は無しだよお―?」

沙羅はあたしの肩を人差し指でつんつんしながら聞いてきた

「え――ん―・・・じつはさ,海斗くんのこと気になってる///」

あたしはついでに海斗くんのことも話した

急に顔が熱くなった

奏太のときと一緒だった

あのときと同じように鼓動が高まった