「ねぇ沙羅あ―話ってなに?あたしめっちゃ気になっちゃって・・・」

「あ、うん。あのね?」

いきなり沙羅は深刻な顔になった



「紗菜って...奏太のこと好きだよね?」




紗菜って...奏太のこと好きだよね?

紗菜って...奏太のこと好きだよね?

紗菜って...奏太のこと好きだよね?

紗菜って...奏太のこと好きだよね?

あたしは沙羅の言いたいことがわからなかった

あたしが・・・

奏太のことを―――好き?



「な...何言ってるの!!??絶対ありえないから!!!」

も―沙羅ったらいきなり何言ってるんだろ

そんなわけないのに・・・

「嘘つかないでよ!!紗菜、奈々が奏太に告白するとき本当は辛かったんでしょ?
苦しかったんでしょ?なんで沙羅に相談してくれなかったの!!??」


「沙――・・・羅?」

沙羅は少し大きな声で怒鳴った

「ねえ,紗菜あ・・・もっと沙羅や奈々のこと頼ってよ。もっと紗菜のこと知りたいよ」

沙羅の目は本気だった

少し涙ぐんでた

いつもニコニコしてる沙羅からは考えられないくらい真剣な表情だった

「沙羅。。。そんなこと思ってたの?」

コクン―

「ごめんね沙羅。心配させて・・・」

あたしは申し訳なくなった

沙羅がこんなにあたしのこと気にかけてくれてるなんて・・・

ごめんね?沙羅。ごめんね?


「ねえ紗菜。本当のこと話してよ…紗菜の本当の気持ち」


あたしの本当の気持ち?