後ろから声をかけられた。

場所も気にせず泣いてたから、泣いてるコトもばれてる。



「涼・・・」



「何で、泣いてんだよ?」



また、心配そうな顔でアタシの顔を覗き込む。



また、胸が苦しくなる。

涙が溢れてくる。




ギュッ!!!!!



「えっ!!!!!」


「泣いていいから。ゆっくりでいいから、話してみろよ」



涼に抱きしめられて、鼓動が早くなる。




「ちょっ。いいよ。離してよ」


「離さない。何があって泣いてるのか、言うまで離さない」




どうして、そんなに優しくするの?



想いが、止まらない。





「アタシ。涼が」