そう言って、腕を引っ張られた。


「えっ、ちょっ、やめてください!!困ります!!」


「い~ね~。その困った顔も可愛い」


「(はぁ?頭可笑しいんじゃないの)」


「お願いです、離して下さい!!」


「いいから、大人しくしてて。遊びに行くだけだから。

そのまま俺たちといいことしちゃおーぜ」


「(ヤダっ…怖いよ…。助けて…和くん、助けて)お願いです、離して下さい」


涙目になりながらも必死にそう言った。


「その目、ゾクゾクする」


そんなことを言いながら、私の手を引っ張り、何処かへ連れて行こうとした。


「その子の手を話してやれよ。嫌がってんだろ」