「でも、何でそんなことまで知ってるの?」


「えっ、あぁ…前に1、2回か見掛けたんだよ。

それに、ここ通って塾に来てるのも見掛けたことあるし」


「へぇ~、そうだったんだ」


「あぁ。まぁ、じゃあそういうことで」


「うん」


そのとき、タイミングよくチャイムが鳴った。


その音に反応して慌てる和くん。


「あっ、ヤベッ…もう、次の授業始まんじゃん。じゃぁ、またな」


「あっ、うん」


その姿が、可愛くて思わず笑っちゃった。


本当、和くん、カッコよくて可愛いんだから。



笑いをかみ締める舞凛だった。