[和哉side]


今日は授業のない日だったが、副塾長に、

人数が足りないから来て欲しいという連絡を貰って、この塾へと来た。


浩介が用事で抜けるみたいでその代わりらしい。


塾へ入り、着替えを済ましてフロアに戻ってみると、ある声が聞こえて来た。


仲良く話す男女の声。


この声は、間違いなくアイツらのだ…俺が数学を担当している生徒、舞凛

と俺と同期で一番中の良い、浩介の声だ。


実は俺は今片想い中なんだ。


相手は、今声の聞こえた彼女…舞凛。


俺の一目惚れだった。


最初は俺をなかなか寄せ付けなかったし、ほとんど口も利いてくれなかった。