「…っ。何で…何でそんなこと言うの?(これ以上、私を惑わさないで…っ。

お願いだから…っ)私のこと、好きじゃないのに…っ(ダメっ、涙が出ちゃうっ…)」



涙を堪えようとしたが、堪え切れずに、泣き出してしまった。



「そんなことないっ!!」


「(!!)何よそれ…っ、慰めはいらないっ」


「慰めなんかでこんなこと言えるか!!好きだ…っ、ずっと好きだったんだっ」


「(!!)嘘よ…っ。同情なんかで好きって言われても嬉しくない…っ」


「嘘じゃない!!同情なんかでもない!!

俺が今までどんな思い出お前と接して来たか…、

この想いを堪えるの必死だったんだぞ!!俺とお前は、

塾の講師と生徒の関係で付き合えるはずがなかった。だけど、

俺はお前を諦めるなんてしたくなかったんだよ!!」


「なら…、どうしていなくなっちゃったの?」


「お前をちゃんとした形で迎えに行きたかったからだ」