そして、自分の腕に着いていたミサンガがなくて、

落ちている物が自分の着けていた物だとわかった。


慌ててそれを拾い、手元に置いた。


「切れちゃった…。だけど、よかった…気が付いて」



そう安堵する舞凛。



和くんから貰った物、1つでもなくしたくないもんね。



そして、それを失くさない様に鞄に仕舞おうとしたその瞬間、

「きゃっ」

と誰かにぶつかってしまったのだ。



「ご、ごめんなさいっ!!余所見してて…」


「いや、こっちこそごめん。君こそ大丈夫?」


「(えっ…?この声…似てる…)あっ、はい大丈bっ!?」