これじゃ、俺は負けたも同然だな…和哉。


まっ、悔しいから和哉にはこのこと、伝えてやらねぇーけどな。


それにしょうがねぇーから、俺は身を引いてやる。


舞凛の為だからな。


それで、お前の代わりにこいつを見守ってやる。


だから、和哉、早くこいつの元へ来てやれよ。


早く、こいつのこと迎えに来てやれよ。


その為にも、頑張れ、和哉。


必ず、教師になれよ。



そう心の中で何でも叫ぶ浩介だった…――――。



[浩介side 終]