そして、また授業を再開した。


何事もなかったように、教科書にそって淡々と説明してくれる和くん。


いつもだったらちゃんと入ってくるのに、大好きな和くんの声なのに、

それさえも今の私には聞こえていなかった。


いろいろと考えすぎちゃって、和くんの授業の説明も耳には入って来なくて、

ずっと、考えてた。


これから、どうしたらいいのか…。


折角、1つの悩みが消えたのに…。


私のバカ…。


どうして言っちゃったんだろう…。


そうして、自分を抑えられなかったんだろう…。



そう自分を責める舞凛。


そして、涙を堪えるのだった…。