「お前の言葉は聞き入れられない」

「まだ理由を言ってないわ」

「奴を殺すつもりなのだろう」

「えっ!?」

 聞こえた言葉にライカは目を丸くした。

 なんで俺は殺されなくちゃならないんだ!?

 しかし、彼女の顔が嘘ではない事を示していた。

「そうよ」

 あなたを見つけた以上、あの男は邪魔でしかない。

 その言葉が合図となり、一斉に銃口がベリルの車に向けられる。

「わあっ!?」

 俺は死ぬのか!?

 金属の破片が激しくぶつかる音に頭を抱えて縮こまった。

 恐怖に心中でセシエルに助けを求める。