「二年もハンターをしていて私の事を知らないというのは珍しい」

「え、あ~」

 何も言えなくて誤魔化すように頭をかく。

「そうか、墓まで持って逝ったか」

 ささやくように紡がれた言葉にライカは喉を詰まらせた。

 冷たい印象だったものがにわかに慈愛を帯びていく。

 嘘だと思っていたものは全て真実なのだと知らしめるその面差しに、やるせなさを感じた。

「オヤジと仲が良かったんだな」

「さあ、どうだかね。顔を合わせたのは二度ほどだが」

「へ? 二回だけ!?」

 たったそれだけでどうして二人はそんなに信じ合える仲になったんだ!?

 どうしてそんな懐かしむように話せるんだ。