世界が生まれ
世界が時計を生んだ。
そう誰かが言った。

母なる世界は死した子、
時計を抱いて泣くだろうか。

世界は
少しずつ
少しずつ
海に沈む涙のように
僅かに
しかし確実に
変化を刻む。

人は未だ変化を知らぬ。