「イヤらしいことすんだろ?
協力してやるよ〜どんなことすんの?」




一昔前の漫才師みたいに、両手をもみもみ、顔をニヤニヤさせて大樹が近づいてくる。




「なんなら、オレがまず練習台になってやっても…痛って〜 何すんだよ! 優!」



「あんたが調子に乗りすぎるからよ!
こっちは真面目に話してんのに。」



「そんなの分かってるって。ちょっとS心が現れただけじゃん。いきなりグーで殴ることないだろうよ。」



優の鉄拳がみごとにヒットした後頭部をさすりながら、捨てられた子犬みたいな瞳で見つめてくる。