「んじゃ、1年よろしくな!」 ポンと軽く私の頭をたたいて、 クラスメートの方へ走り出す祐輔 柔らかそうな髪がふわりと揺れ、 私の胸はキュゥっと痛む。 「み〜ちゃった。いい感じじゃん!」 ニコニコというよりも、 ニヤニヤって言葉がぴったりの顔で、優が近寄ってくる。 ニヤけ顔もさまになる美しさ。 …う、うらやましいっ 「ねぇ、まだコクんないの?」