…それは丁度、あの遊園地の一週間後だった。

あの日はあれから夜飲みに繰り出して、特に何があるわけでもなく日付が変わる前には解散した。

芹梨を送っていこうかと思ったけど、女の子三人と圭吾が同一方向だった為、圭吾に任せることになった。

帰った後一通だけ芹梨にメールをして、それに対してはすぐに返信があった。
それに満足してしまい、結局それ以上は何もなかった。

一週間たち、いい加減何かアクションを起こさないとまずいぞと思い始めていた頃。

そのメールは、唐突に俺の携帯に届いたのだ。


『来週の土曜日、暇ですか?』


その時の俺。
予定も確認せずに『暇だよ』と返したのはお察しの通り。


『服買いに行きたいんだけど、付き合ってもらってもいい?』


…それは、所謂、その。


デートのお誘いと解釈しても、よろしいですか?